アッシュ
慈悲無き扇動家
ブリンクマン家の財産を相続した唯一の跡継ぎであるオーガストは、両親の死後Apexゲームの前身であるサンダードームゲームに参戦した。彼はそこでバリスティックと名乗り、センセーションを巻き起こした。豪快かつ無謀、そして自由奔放なスタイルで人々を魅了し、サンダードームにおけるまさに最初のスターが誕生した。
そしてサンダードームの戦いの中で、オーガストは人生最愛の人、ソック・レンと出会う。2人はまもなく結婚し、ナサニエルという息子を授かった。ソック・レンとその兄弟のキット・シアンは、圧倒的な連携を見せる破壊的なデュオを構成していた。そこにオーガストが加わり、もはや手を付けられないチームとなるかに見えた。だが、オーガストは大衆受けを狙った戦いを続け、チームの危機に気付くことができなかった。これがキット・シアンの死を招いてしまう。罪悪感に打ちのめされたオーガストは自分の世界に閉じこもり、妻子と離れ離れになってしまう。およそ20年、オーガストは世捨て人として暮らし、多くの人々の記憶から消えて去ってしまう。だが、そのなかでも息子のナサニエルは父が残した数々の勝利に魅了され、父を超えることを決意した。息子が危険なApexゲームに参戦することを知ったとき、オーガストはシンジケートに取引を持ち掛けた。代わりに自分を参加させろ、と。
そうすれば、自分を破滅に追いやった道から息子を守れるはずだ。他者のために使ってこそ彼の力は生きるのだ。そして、愛すべき戦いの中で、立ちふさがる者を倒せばいい。
スリングに3つ目の武器を保管できる。インベントリまたはキャラクターのユーティリティーアクションからアクセス可能。スリング武器はアタッチメントを利用できない。
当たると敵が銃を撃つにつれてオーバーヒートする弾を撃つ。オーバーヒートするとダメージを受ける。戦術アビリティをホールドでロックオンする。
発動すると、付近の仲間のリロード速度、武器装備中の移動速度が上昇し、所持弾薬が無限になる。バリスティックはスリング武器を装備し、スリング武器はゴールドにアップグレードする。
エレガントながら冷淡であるトレッサ・クリスタル・スミスは、「誰からも愛される」という存在ではない。そんな彼女は他の誰よりもクリスタルに魅せられている。生まれ育ったのは衰退の一途をたどる惑星ボレアス。そしてその衛星は崩壊への道を突き進んでいた。ボレアスでは「調和と効率」が求められたが、彼女の性分と合うものではなかった。彼女は家に居ることを好んだ。同じように社会に適合できない者たちとクリスタル占いや衛星にまつわる儀式、魔女の真似事などに耽った。友人たちのおかげで、彼女は多感な10代を寂しい思いをすることもなく、気を楽に持って過ごした。性転換に踏み切ったのもこの時期だ。だが、親友があの衛星を企業の手から救うために過激な行動を起こすようになってしまう。トレッサは板挟みとなり苦悶した。結局、彼女は心が休まる場所を求めて生まれ故郷を捨てた。行き着いたのは親友が守ろうとした衛星、クレオだった。
彼女はそこでテラフォーミング組織の一員として雇われ、天体の修復と回復に努めた。その中で磁性流体の扱いを身につけていき、魔女のように操れるようになった。彼女は新たなコミュニティに愛着を抱くようになった。そしてボレアスの環境が安定すると、かつての友人たちを迎え入れ旧交を温めたのだった。彼女が安住の地を得たころ、Apexゲームの開催が決まり、新しい家族の居場所が奪われてしまう。だが、カタリストは簡単には引き下がらない。Apexゲームが邪魔をするのならば、自らの力を使うまで。奴らのやり方を逆手に取り、賞金を稼いで家族のために使えばいい。彼女は未来を見通す。勝利を掴み、困難に打ち勝つ未来を。
ドアを増強する。増強されたドアは頑丈になり、敵は開けることができなくなる。ドアが破壊された場所も増強することができる。
敵が近づくとスパイクに変化する磁性流体を投げる。カタリストは敵のスパイクから影響を受けない。
磁性流体の透過可能な壁を作る。壁を通った敵は移動速度が低下し、一時的に視界が悪くなる。
シオマラ "マラ" コントレラスは、サバイバーの母ゼニア一人の手によって、この凍てつく氷の惑星パゴスで生まれ育った。スコープ越しにトリガーを引けるほど大きく成長したときから、マラはスナイパーライフルの才能があることを証明した。無口なゼニアは、おしゃべりな娘の質問攻めをとめるため、拾い集めた百科事典「アウトランディカ」を渡したが、マラはそれを丸暗記した。
マラは18歳の時、崖の近くでG.D.S.ヴァンテージの残骸を発見する。母親の願いに反してマラは残骸に忍び込んだが、そこで今まで母親が隠していた事実を知る。彼女の母親はパゴス育ちではなく母親はG.D.S.ヴァンテージの捕虜としてここに連れてこられたのであった。彼女の侵入によってバランスの崩れた船はクレバスに崩落し、負傷したマラは身動きが取れなくなった。マラが助けた幼いコウモリが、マラが肌身離さず持っている笛を拾い上げると、クレバスの周りを飛び回った。ゼニアはそれに気づきマラのもとへたどり着くが、傷は深く彼女の手では手当てができないほどの重傷だった。娘の命を救うため、ゼニアは囚人船のSOSビーコンを作動させる。しかし、その代償として再び投獄されてしまった。
傷の癒えたマーラは、刑務所にいる母親を訪ね、母を救い出す方法を見つけると約束した。しかし、ゼニアはマーラまでもが投獄されてしまうことを恐れ、マーラには何もしないよう頼んだ。だが母親の反対にも関わらず、マーラはゼニアの事件に社会の目を向けるべく、Apexゲームに立ち向かった。冤罪に対する意識が高まる中、彼女は「ヴァンテージ」というニックネームを使い、母を解放するための支持を集め、権力者たちにプレッシャーをかけていったのであった。
接眼レンズ(武器なしの状態または中~長距離用スコープを装備)でエイムしながら、周囲を偵察できる。また、着弾インジケーターを使って、着弾予測地点を確認できる。
翼を持つ仲間のエコーを配置し、それに向かって飛ぶ。飛ぶためには、エコーが見える位置にいる必要がある。
カスタムのスナイパーライフルを使って敵の標的をマークできる。マークした敵に対して、自分とチームのダメージボーナスが適用される。
ラモント・クレイグは、近所のほかの父親たちとは違っていた。確かに、彼は子供たちを学校に送り届けたり、毎晩登場人物の演じ分けをしながら子供に絵本の読み聞かせをしたりして、ごく普通の生活を送っていた。しかし、ラモントは秘密を抱えていた。13年前、先の第一次世界大戦で、ラモントはIMCで最も勇敢な兵士であったのだ。しかし、自分が「悪者」の側にあることに気づいた彼は、意を決して軍を脱走し、妹のアニタの前から姿を消して、「ジャクソン・ウィリアムズ」という名も捨てた。
「ラモント」は、ハリス・バレーというのどかな町に引っ越してきて、そこで恋に落ち、やがて結婚した。ハリス・バレーは警察や政府を必要としないほど平和に満ちていた。騎士のニューキャッスルさえいれば彼らには十分だった。一方でこの騎士もまた秘密を抱えていた。
ハリス・バレーの人たちが知らないうちに、ニューキャッスルは自分の借金の返済のために町を売り払ってしまったのだ。そして、その買い手が回収にやってきた。「忘れられた家族」の凶悪犯がやってきて、ラモントが見ているとは知らずに、借金を払えないニューキャッスルを殺した。ラモントは持ち前の戦闘能力で凶悪犯達を倒した。しかし、話はこれで終わらなかった。ギャングのリーダーは、ラモントの災難はまだ始まったばかりで、再びギャング仲間を連れて戻ってくると言い放った。
その時、ラモントは危険な解決策を思いついた。ヘルメットとアーマーを身に着け、ニューキャッスルになりすまして予選に出場すれば、あの騎士には成し得なかったApexゲームへの出場資格を獲得できるかもしれない、と。賞金が手に入れば、間違いなく借金を返せる。しかし、この企みは、自分が兄のジャクソン・ウィリアムズであるということが妹のバンガロールに露見してしまう危険性をはらんでいた。
倒れた味方を引きずりながら蘇生し、自分のリバイブシールドで守り通す。
移動エネルギーシールドを生成する操作可能なドローンを投げる。
味方か標的のエリアにジャンプして地面に落下し、強力な砦を築く。
本名マーガレット・コヒーレ、彼女は後にマッドマギーとして知られることになる。彼女はホコリにまみれた退屈なサルボの辺境で、天涯孤独の人生を歩んでいた。そこに光が差した。彼女と同じく混沌に魅了された者が現れたのだ。ウォルター・フィッツロイ、それが命知らずの少年の名だ。2人は常に行動を共にし、10代になると傭兵になった。成長を遂げた2人は屈強な傭兵部隊、クラックト・タロンを結成。これを機に彼女は「マッドマギー」と呼ばれるようになる。だが、敵対するウォーロード、サンドリガム・ケリーがシンジケートとの条約に署名してしまう。「サルボの独立を守りたい」という彼女の願いが踏みにじられた瞬間だった。時を同じくして、ヒューズがApexゲーム参戦のために彼女の下を去り、残されたマギーは怒りに打ち震えた……
ヒューズがApexゲームに登場する晴れの舞台、それをぶち壊したのは他ならぬマギーだった。彼女はシンジケートがいかに軟弱であるかを世に知らしめ、サルボの反乱勢力に火をつけようとした。
ヒューズはマギーを倒す部隊を結成しようとしたが……2人は腹を割って向き合い、互いの選択を受け入れたのだった。ヒューズは享楽に、マギーは信念に生きる。それが2人の道であると……
以後のマギーはまるで燃え尽きたかのように見えた……だがこのときをシンジケートは逃さなかった。彼女を捕え、「Apexゲームで死ぬまで戦え」との判決を下したのだ。彼女は参戦する……無論、死ぬのはヤツらだ。
障害物を突破して敵を焼き払うドリルを放つ。
ダメージを与えた敵の姿を一時的に可視化し、ショットガン携行時に移動速度が上昇する。
スピードブーストパッドを放ち、敵の近くで爆発するボールを投げる。
アシュレイ・リード博士は過酷な環境が広がるフロンティアで生まれた。まだこのときは人間であった。彼女は早くから自分一人を頼みとして生きようと考えていた。ある日、彼女は傭兵たちに雇われ、極秘任務に就いた。その任務とはアウトランズの都市、オリンパスで研究中の試験的な燃料資源を盗むことだった。長年にわたって研究員の心を掌握し、思うがままに操っていたリードにとっては造作もないことだった。研究所は爆破され、彼女は死に至った。
だが、真実は異なる。
彼女の脳は人造人間の躯体に移植されたのだった。しかし、その過程で数年分の記憶が欠落してしまった。その上、自身の「死」がトラウマとなり、人格が破壊されてしまう。アッシュはリード博士の人格の一部を受け継いだ。力を渇望し、冷酷な完璧主義者である側面を具現化した存在となって。しかし、その尊大な器の奥底で忌むべき存在が膨れ上がり、表に出ようとしている。アッシュの人造人間プログラムがホライゾンによって書き換えられると、休眠状態にあった高い知性を誇るレイの脆い人格を閉じ込めていたフレームワークに綻びが生じ始めた。アッシュはゲームに参戦する。人を超越した存在だと証明するために。そしてレイは決意する。アッシュの間違いを正さねばならないと。
回転するスネアを投げると最初に近づいてきた敵にダメージを与え、拘束することができる。
アッシュのマップではデスボックスの場所が示され、生存しているアタッカーをマークすることができる。
狙った場所に一方通行のポータルを開く。
シアは生まれる前、世界に痛みと苦しみをもたらすと予言された。そして彼の生まれた夜、流星が空を駆け、彼の故郷にほど近い衛星に衝突した。この出来事は凶兆だとされ、オビ・エドラシムの青白い瞳が顕になると、人々は彼を呪われた子だと確信した。だが、彼の両親は違った。両親は彼に無償の愛を注いだ。息子に秘められた豊かな創造性と、感情に訴えかける才能を見出したからだ。シアが己を最大限表現できるアリーナの芝居じみた雰囲気に魅せられようとも、両親は彼を支え続けた。
当初、観衆は彼を疑いの眼差しで見ていた。しかし、シアは時を経るごとに勝利を重ね、秘めた力を鍛え上げアリーナの強者へとのし上がっていった。そして評判が評判を呼ぶようになった頃、思いもよらぬ変化が起きた……。群衆の中で、抑圧され、爪弾きにされ、孤立してきた人々が、シアに自分自身の姿を投影するようになったのだ。そして、彼の戦いを一目見たいと群衆が詰めかけるようになり、人々は自分たちの仲間としてこの王者に声援を送った。そして今、アリーナのレジェンドはApexゲームへと戦いの舞台を移そうとしている。そこでは、もう彼の名を知らぬ者などいない。凶兆のもとに生まれ、そして過酷な運命に翻弄された少年は、この物語を己のものとし、偉大なレジェンドへと変貌を遂げたのだ。彼の名はシア……孤独で居場所もなく、社会から阻害された人々の希望の星だ。
シアはマイクロドローンを呼び出して、壁を突き抜けて敵を妨害し、姿を明らかにする遅延爆風を放出する。
エイム中、75m以内の敵の心拍音を聞き、可視化できる。
マイクロドローンの球体を作り出し、範囲内で素早く動いたり、射撃している敵の位置を明らかにする。
ヴァルキリーは高名なタイタンのパイロット、バイパーの娘だ。彼女は9歳の時に父親を失った。彼女は父親の飛行への愛は受け継いだが、彼の義務感は受け継がなかった……ある1点のみを除いて。彼女は父を死地にやった男、司令官クーベン・ブリスクを殺すと誓った。だがトリガーを引く瞬間がやってきたとき、彼女は躊躇してしまう。なぜなら彼は、バイパーのことを敬意を持って話していたのだ。そして、より善い人間になるよう彼女に告げた。結局ヴァルキリーは彼を撃ったが、命までは奪わなかった。奪ったのは、Apexゲームへの招待カードのみ。
バイパーの機体「ノーススター」の残骸から作られたジェットパックで、ヴァルキリーは一定時間戦場を飛行することが可能だ。急降下して敵を倒す際は、ミサイルの弾幕を発射し敵にダメージを与え混乱させる。そして戦場が熱くなりすぎた時は、アルティメットを使って空へと逃れることもできる。味方がフックをかけられれば、チーム全員を空へ連れて行くことも可能だ。ヴァルキリーは、何かを証明するためにゲームに参加した。高所から死の雨を降らせる準備は万端だ。
「汚れ仕事があれば、喜んでやってやるぞ」性別を問わず圧倒的な人気を誇る男の中の男、それがヒューズだ。彼に問うまでもなく、まさに歩く破壊兵器である。
爆発物の信奉者であるヒューズは手当り次第に破壊行為を愉しむ。彼の行くところ爆風が止むことはない。ヒューズは自信にあふれ、後先考えないきらいがある。とりあえず叩きのめしてから問いかける、「口より手が出る」タイプだ。
ヒューズは争いの絶えない惑星、サルボで生まれ育った。混沌を求む者、命のやり取りを惜しまぬ者、平和を願う者、異なる主義を掲げる将軍たちがサルボの支配権を争っている。彼は幼なじみのマギーとともに、生涯の大半を傭兵として過ごしてきた。マギーはサルボの絶対的支配者になることを切望するが、ヒューズはアリーナの魅力に引き寄せられていった。
彼はサルボの血塗られた決闘、ボーンケージに天分を見いだし、誰よりも強く、カリスマに満ちた闘士として惑星中の人気を集めたのだ。それでも、彼は競技者にとって最大の晴れ舞台であるApexゲームへの参戦を強く望んでいた。サルボがインディペンデントスペースに属している限り、その希望は叶うべくもなかったが、シンジケートに加盟したことでついに道が開けた。
しかし過酷な運命が待ち受けていた。思いを打ち砕かんと立ちはだかったのは、他ならぬマギーだった。
着弾時に空中炸裂式の爆発物を連続射出するクラスター爆弾を発射する。
インベントリの各スロットでグレネードを1個多く所有できる。グレネードを遠くへ、素早く、正確に放てるようになる。
一帯を炎の壁で包み込む爆撃を行う。
およそ1世紀前、アウトランズは深刻なエネルギー危機に瀕していた。魅惑的でありながら一風変わった天文物理学者であるマリー・ソマーズ博士は、その解決策を見つけるために雇われた。マリーは家族をオリンパスの科学研究基地へと移し、仕事に取り掛かった。
部下であるリード博士の力を借り、マリーはブランシウムを発見した。彼女はそれが無限のエネルギーの鍵となる元素であることを確信している。しかし、ブランシウムはブラックホールの降着円盤にしか存在しない。そのため、マリーとリード博士は、彼女の理論が正しいことを証明するために危険な任務へと出発した。
マリーは息子のニュートンに無事に帰って来ることを約束した。しかし、リード博士が裏切った。ブランシウムを盗み出し、マリーのシャトルをブラックホールの軌道へと放ったのだ。マリーは知恵を絞り出し、真空空間でのロボットコンパニオン、ニュートを改造して脱出に成功した。しかし、ブラックホールの外れでは時間の流れが変化する。彼女の脱出は、87年遅かったのだ。
マリーは自分の研究に投資し、時を遡って息子と一緒に過ごすことを決心した。彼女は次シーズンに、重力の支配者「ホライゾン」としてApexゲームに登場。かつての人生を過ごし、帰ると約束した地、オリンパスでのデビューは近い。
重力の流れを逆転させてプレイヤーを上に運び、脱出時にブーストをかける。
ホライゾン独自の宇宙服で空中制御を向上させて、落下の衝撃を抑制する。
ニュートを展開してプレイヤーを吸引する極小ブラックホールを生成し、最後に重力の爆発で攻撃する。
ランパートは個人事業を営むブルーワーカーだ。アウトランズの西、危険で荒んだエリアを巨大な銃、そして金属スクラップ満載のバックパックだけで生き抜いている。ガイアで人気の改造ショップを開く以前、ラムヤ・パリーク(通称ランパート)はアンダーグラウンドのガントレット界で評判を高めていた。パリークは自身が改造したアイテム、そして圧倒的なスキルを武器に頂点へと上り詰めた。以降、彼女は密輸業者やシンジケート組織、そういった連中からの依頼を受けるようになる。「ランパート」の刻印がなければ、最高の代物とはいえない。巷ではそんな話も聞かれるほどだ。
パリークはその圧倒的な腕前をこれ見よがしに披露していた。いや、彼女流に言うなら、愚か者の無様な姿を露見させていたのだ。そんな彼女の振る舞いが事件を誘引した。ある夜、暗殺者集団が店を襲撃した。店は全焼し、彼女はすべてを失った。ただ一つ、Apexカードを除いて。このApexカードはパリークにとって、単なる競技の招待状以上の意味を持つ。店を失いはしたが、これまで築き上げてきたものは認められた。その証となるものだ。彼女のモットーが、自身を端的に表している。「スクラップすら金に変えてみせる」。それが彼女の生き様だ。
遮蔽物を設置すると、全体を覆う増幅バリケードが出現する。敵の銃弾をブロックし、バリケード内からの攻撃を強化する。
LMGやミニガン使用時に装弾数が増加し、高速なリロードが可能。
全員が使用できる銃架付きマシンガン。大量の装弾が可能だが、リロードに時間を要する。
9歳のとき、ローバは亡霊のごとき暗殺者レヴナントが家族の命を奪う光景を目の当たりにした。すべてを失ったローバは、盗みを働くことで生きながらえてきた。腕を磨き、貧しい生活から這いあがるためにあらゆる手口を使った。そんな彼女に転機が訪れる。侵入不可と思われた施設に忍び込み、ジャンプドライブテクノロジーを手にしたのだ。テレポーテーションブレスレットを身に着けたローバは、どれほど厳重に警戒されようとも意に介さず、狙ったものは確実に奪い取った。夢に見た上流階級の暮らしさえも。
噂はアウトランズ中に広がった。「ブツがどんなに守られていようともローバなら」と。忌まわしい過去を忘れることができる、彼女がそう思い始めたときだった。レヴナントがApexゲームに姿を現し、あの記憶が未来を覆い尽くしたのだ。ローバは殺人鬼を葬る手がかりを求めて、レヴナントの体がひしめく施設を急襲。その際にスカルタウンとサンダードームを崩落させてしまう。だが同時に、この場所がフロンティアに眠る類似施設の1つに過ぎないという知見も得たのだった。そしてついに、彼女はApexゲームへの参戦を果たす。レヴナントを永遠に葬り去る手段を見つけ、ついでにアリーナに眠る財宝もいただく算段だ。
運命が彼女に味方をすれば、復讐を果たせるはずだ。そしてその道すがら、まばゆい品々が彼女の目を楽しませることになるだろう。
ジャンプドライブ・ブレスレットを投げ、たどり着きづらい場所にテレポートしたり、窮地から一瞬で脱する。
付近のスーパーレアとレジェンダリーのアイテムを壁越しに見ることができる。有効距離はブラックマーケットブティックと同じ。
付近のアイテムをインベントリ内にテレポートさせられるポータブルデバイスを配置する。敵味方を問わず各レジェンドは最大2個のアイテムを回収できる。
レヴナントはかつて人だった。かつてマーシナリー・シンジケートが誇る最凶の殺し屋だった。鏡を覗き込めば、過去に思いを馳せる人の顔をした自身の姿を見ることができた。しかし、時を経てあらゆる状況が一変する。彼のプログラムに機能不全が発生。レヴナントはマーシナリー・シンジケートとハモンドロボティクスの手にかかり自分が何に変えられたのか見てしまう。それは、鉄と皮だけの生ける悪夢と化した変わり果てた姿だった。雇い主たちは彼を幻影として復活させ、幾度となく死の淵から引き戻し、その事実を忘却するようにプログラミングを施していたのだった。
こんな姿にした奴らを1人残さず狩り尽くすと誓いを立てたものの、あれからもう2世紀以上が経過していた。復讐の対象はすべて死に絶えた……そう彼は思った。そんな折、ハモンドロボティクスがアウトランズに再進出し、彼は復讐心を新たにする。奴らに関わりがあれば対象とみなし、そのすべてが絶命するまで歩みを止めることはない。もちろん、邪魔立てするのであればレジェンドも例外ではない。殺し屋には理由が必要だった……しかし、今はそれすら不要だ。
前方に力強く飛び掛かる。長押しでチャージして、更に遠くまで飛ぶ。
付近に見えている体力の低い敵をハイライト表示する。しゃがんだ状態での歩行が速くなり、壁登りが強化される。
周囲にダメージを防ぎ、破壊後に再生する硬化した影を作り上げる。影と戦術アビリティはノックダウン時にリセットする。
機密事項を探らせたら、クリプトの右に出る者はいない。優れた暗号解読能力を持つ敏腕ハッカーとして、Apexアリーナでは飛行ドローンを操りながら姿を隠して敵の動向を偵察する。彼のドローンは、手配中の殺人犯パク・テジュンが作り出したドローンに似たデザインであるということが知られている。
テジュンはスオタモの路上で孤児として育った。テジュンと、血縁はなくとも肉親として育った姉、ミラ・アレクサンダーは、コンピュータエンジニアとなることで劣悪な環境を脱出した。Apexゲームをアウトランズ中に配信するドローンの設計が仕事だった。だがある日、テジュンは会社の機密を持って消え去り、姉のミラは不可思議かつ暴力的な状況で忽然と姿を消した。しかし、クリプトはテジュンとの接点は何もないと主張し、この事件は未解決のままだ。
クリプトがApexゲームに参加する目的は謎だ。まるで彼自身のように。最近のインタビューでは、彼は正義を求めていると主張している。だが果たして何のためなのかは、未だ不明だ。
飛行ドローンを展開して、周辺区域を上空から観察する。ドローンが破壊された場合、次の機体の展開まで45秒のクールダウンが必要。
スパイドローンが現在地から30メートル以内に検出した敵を、自軍全体が目視できるようにマーキングする。
スパイドローンからEMP波を放出することで、敵にシールドダメージを与えて行動を遅らせ、さらに罠を無効化する。
ナタリー“ワットソン”パケットはApexゲームの有名人物だが、その背景にはかなり特殊な事情がある。ゲームの主任電気技師の娘として生を受けた彼女は、父の傍らへ留まるために父のマニュアルを研究し、幼少期には自身の天分を明らかにしていた。心ここに有らずの呈を示したかと思えば、次の瞬間には究極の集中力を見せる。そんな不安定な彼女を落ち着かせたのが、電気の存在だった。秩序正しく予測可能なその電気の流れに、彼女は誰もが理解できない正しさを見出したのだった。
ノードを連結し、敵にダメージを与えて動きを鈍らせる電気フェンスを造る。
究極の促進剤がアルティメットアビリティをフルチャージし、インターセプターパイロンの近くに立つと戦術アビリティの再チャージをブーストする。
電気パイロンを設置して襲ってくる兵器を破壊し、ダメージを受けたシールドを耐性が持つ限り修復する。(最大:3)
ある日のこと、オクタヴィオ・シルバは退屈していた。とはいっても、だいたいいつも退屈していたのだが。オクタンは多忙なシルバ薬品CEOの後継者で、人生に何の望みも持っていない。命知らずのスタントを披露したり、そのホログラム動画をファンに公開したりして楽しんでいる。そんなある日、彼は近くのガントレットでコースの記録更新を狙い、手榴弾を使って推進力を得てゴールラインを突っ切ることにした。
6秒間、移動速度が30%上昇。体力を消費して発動する。
時間と共に体力を自動的に回復する。
チームメイトを空中へ飛ばすジャンプ台を設置する。
軍人一家に生まれたバンガロールは生まれながらにして卓越した兵士だった。IMC陸軍士官学校では首席で、20秒以内にピースキーパーを分解し、プレシジョンチョークのホップアップを装備した上で、すべてを結合できる唯一の士官候補生だった――しかも目隠しをしたままで。
高速度のスモーク弾筒を発射し、弾筒は衝撃で爆発して煙幕をはる。
スプリント中に被弾すると、移動速度が短時間向上する。
一帯をゆっくりと巡る支援砲撃を要請する。
アウトランズではフロンティア史上最高の狩人のひとりとして知られているブラッドハウンドだが、その正体については謎に包まれている。とてつもなく金持ち、血に飢えた殺人鬼、ゴリアテ使い、元奴隷、コウモリ人間など、噂を挙げたらきりがないほどだ。
短い間、目の前の構造物に隠れた敵、トラップ、ヒントを明らかにする。
敵が残した足跡を見つける。
感覚を研ぎ澄ますことで、より速く動いて獲物を目立たせる。
コースティックという存在が現れる前に、アレクサンダー・ノックスという科学者がいた。彼は、農薬ガス製造をリードするハンバート研究所で働いていた。フロンティアのコロニーで成長する作物を守るためには大量の農薬が必要とされ、ハンバート研究所はより効率的で強い効果の農薬を求ていた。ノックスは優秀な科学者の一人として、新しいガスの開発に明け暮れていた。しかし彼は、研究の効果を確かめるためにはそれまでの手法では実践的な検証ができないことに気付く。不活性の組織ではなく、「生きた細胞」を欲するようになったのだ。
敵が攻撃またはトリガーした時に、死のNox(窒素)ガスを放出する筒をドロップする。
ガスの中で敵を視認できる。
広範囲のエリアをNoxガスで覆う。
ジブラルタルは優しい巨人だが荒っぽい一面も持つ。SARAS(慰めの捜索救援協会)ボランティアの両親のもとに生まれた彼は、アウトランズでは日常と化ている危険な状況から、他者を救い出すことに長けている。しかし、彼が他者を守る大切さについて初めて理解したのは、男友達と共に父親のバイクを盗み、面白半分にドライブしていて土石流に襲われた時だった。ジブラルタルは両親により救出されたが、その過程で父親は腕を失ってしまった。彼はその代償を心に深く刻み込み、助けを必要とする人たちのために自分の一生を捧げている。
攻撃をブロックするドームシールドを15秒放つ。
ADSで敵からの攻撃をブロックするガンシールドを展開する。
マークした位置に迫撃砲による集中攻撃を行う。
ライフラインの名で知られるアジェイ・チェは本来Apexゲームで登場するようなタイプではない。かつて裕福な戦争成金の子供として育った彼女は、親の築いた財産の血生臭さに気づき、家を出てフロンティア兵団に加入した。フロンティア兵団は人道支援組織で、フロンティアにあるコミュニティが助けを必要とする時に援助を行っている。兵団への加入時から、彼女は人助けに心血を注いできた。Apexゲームに参加する理由は、稼いだ賞金をフロンティア兵団に提供するためだ。
一定時間近くにいるチームメイトを自動的に治療する慈愛ドローンを呼び寄せる。
ノックダウンされたチームメイトをシールドの壁で守り素早く復活させる。治療アイテムの使用が25%速くなる。
高品質の防御用装置を積んだドロップポッドを要請する。
ミラージュは俗に言う目立ちたがり屋だ。4人兄弟の末っ子で、周囲の気を引くため、騒ぎを起こしておどけるテクニックをマスターした。そんな彼が唯一真剣に取り組んだのがホロパイロット技術だった。技術者である母親の影響で錯覚を作り出す技術を知った彼は、そのメカニズムを突き詰めて、あらゆることを吸収した。フロンティア・ウォーで兄たちが行方不明になったときでさえ、ミラージュと母親はホログラム装置の開発を続け、絆を深めていった。
ホログラフのデコイを送り込み、敵を混乱させる。
デコイを自動的にドロップし、ノックダウンした時に5秒間クロークを発動させる。
デコイ集団を展開し、クロークを発動させている間に敵の注意を逸らす。
パスファインダーは、複雑な境遇に身を置きながらも常に楽観的だ。彼は偵察調査に特化するために改良されたMRVN(移動ロボット型汎用作業機)で、閉鎖された研究所で数十年前に起動した。誰が製造したのか、何のために製造されたのかは誰も知らない。自分のアイデンティティーを唯一示唆するMRVNを手掛かりに、パスファインダーは自分の製造者を探しに行く。
ひっかけて、手の届かない場所に素早く到達する。
調査標識をスキャンしてリングの次の位置を解き明かす。
皆が使えるジップラインを作り出す。
レイスは疾風の闘士で、迅速で致死的な攻撃を展開し、現実の空間に裂け目を開き時空を操作することができる。しかし、どうしてできるようになったのか、その理由を彼女は知らない。数年前、彼女は精神障碍者のためのIMC留置施設で目を覚ました。しかし、それまでの記憶は一切なかった。彼女は脳内で鳴り響く遠くからの囁きが聞こえ始め、何日間も目を覚ましたままの状態になった。気が狂いそうになりながらも、聞こえて来る囁きの声を信用し始めると、その声は廃空を操作するという新しい力を活用して、施設から逃げ出す手助けをしてくれた。
全ダメージを回避しながら、安全な亜空間に素早く移動する。
危険が迫ると声が警告してくれる。判断の及ぶ限りでこちらの味方になってくれる。
ポータルで2つの場所を60秒間つなぎ、チーム全体が使えるようになる。