SCARZは、国内初のCoDプロチームとして2015年に始動し、長らく国内最強チームとしてシーンを牽引してきました。しかし、2019年1月にはCoD部門の一時解散を発表。その後、およそ1年が経った2019年12月、SCARZの元祖メンバーであるNekokan1st氏がコーチに就任し、”王座奪還”を掲げて再始動しています。

2020年、『CoD:MW』シーズンの「CoD Challengers⽇本代表決定戦」では、SpringとSummerの2大会連続でGRAND FINALへ進出。Libalent Vertexから王座を奪うべく熱戦を繰り広げましたが、惜しくも準優勝という結果になりました。

そして、今シーズンはリーダーのAliceWonderland選手とNevvtonX選手以外のメンバーを変更。『CoD:MW』シーズンで頭角を現した新鋭プレイヤーを迎え入れ、新生SCARZとして動き出します。

新メンバーのwimperlx選手は、前シーズンで新風を巻き起こしたチームMonarchに所属していたプレイヤーで、「Call of Duty Challengers日本代表決定戦 Summer」決勝大会に出場した実績を持ちます。

残る1名の情報については今後発表される予定。どんな選手が加入するのか引き続き注視しましょう。

今シーズンにおけるSCARZの特徴は、前へ前へと攻めていく攻撃的なスタイル。そのアグレッシブさゆえに、リスクを取って仕掛ける尖ったスタイルでもあります。

SMGでチームの前線を担うのは、wimperlx選手とNevvtonX選手。撃ち合いの強さを活かし、正面突破を狙います。そして、ARを持つAliceWonderland選手は、後方でチームをカバーすることも、前方に出て戦うこともできるプレイヤー。状況に応じて、柔軟に対応できる強みを持ちます。

大会で注目したいのは、SCARZが選択したマップでの試合。AliceWonderland選手は、「自分たちのピックマップで確実に勝ちにいきたい」と語っており、練習を重ねたチームの得意マップでは、より綿密に練られた彼らの動きを見ることができるはずです。

異なるチームから集まったメンバーで、始動したばかりの新生SCARZ。まもなく開幕する「コール オブ デューティ プロ対抗戦」では、まずはSPRINGシーズンの期間をかけて、チームとしての完成度を上げていくことになるでしょう。

リーグ戦で行われる本大会では、各試合で勝利したゲーム数を獲得ポイントとして、チームの順位を決定します。そのため、AliceWonderland選手は「現実的な目標を狙い定めて、勝ちきれないチームが相手だったとしても、取れるマップでしっかり取っていきたい」と、着実な歩みを見据えています。

SPRINGシーズン、そしてSUMMERシーズンへと続く中で、いかにポテンシャルを発揮できるか。チームとしての伸びしろが、最大の見どころとなりそうです。

今シーズンのSCARZは、新たなメンバーでのスタートになります。他のどのチームよりも成長幅が大きなチームになると思うので、そういった面を楽しみつつ、応援してもらえたら嬉しいです。

プロ同士がぶつかる「コール オブ デューティ プロ対抗戦」では、どのチームも1試合のために何ヶ月もかけて練習してきています。ぜひ1試合1試合を楽しんで観ていただければと思います。

（AliceWonderland選手）