プレミアム インタビュー

The Last of Us Part II

高まりきった期待のハードル、余裕で超えてくるから!

宇多丸

ラッパー/ラジオパーソナリティ

ヒップホップ・グループ「ライムスター」のラッパー、ラジオパーソナリティ。TBSラジオ『アフター6ジャンクション』でメインパーソナリティをつとめている。ラジオ、テレビ、雑誌、ウェブなど各種メディアで活躍中。

―前作をプレイした感想について

多くの方が仰ることだと思いますが、まずは「その場に漂う空気感」さえ完璧に表現しきったかのような当時の最先端グラフィックに圧倒されつつ、次第にストーリーの重厚さ、演技含めたドラマのエモーションにのめり込んでいった、という感じです。特にエンディング周りは印象的でした。
個人的に全力疾走型感染者の様な存在はゲーム的にハード過ぎることが多いのですが、本シリーズはもろもろ巧みにバランスが取られていて、ストレスよりカタルシスがきっちり優っているところもありがたかったです。

―主人公:エリーの印象について

前作をプレイした身からすると「おっきくたくましくなったなぁ!」という親心(笑)。ディーナとの関係性も、アップデートされた今どきの米国エンターテインメントらしく、興味深いです。
もっともまだまだストーリー途中なので、彼女が背負わされているもののあまりのデカさに、先行きが不安で仕方ありませんが……。

―お薦めのシーンや印象的なキャラクターは?

前作からのおなじみの登場人物たちに加え、それとは別ルートの新たなプレイヤーキャラクターのエピソードが、それぞれ思いがけないかたちで交差してゆくのが、スリリングでたまらない、などと思いつつプレイを進めてゆくと……序盤いきなり、驚愕の展開が! そ、そんなバカな……(泣)。
立場や利害が対立する者同士、どちらにも真の意味で当事者的な感情移入ができてしまうという(だって事実上我々は、まさに“その人”として行動していたことになるのだから!)、まさしくゲームならではのドラマツルギー、ストーリーテリングの醍醐味が堪能できる作りだと思います。

―より『The Last of Us Part II』を楽しむために何かオススメしたいことはありますか?

ゴリゴリのゲーマーではないライトなユーザーの方は、テレビドラマシリーズのように、毎日少しずつ自分のペースで進めてゆく、というのも全然ありなんじゃないかと思います。前作に引き続きチェックポイントもこまめに置かれているので、アクション操作が苦手な人もほぼノーストレス!な作りが嬉しいですよね。

―今回の”旅”を見届けて頂きましたが、「復讐」というテーマ、愛するものを傷つけられたとき、人はどこまでのことができるのかということについて、どのように感じられましたか?

現実世界では自警団的復讐は結局不毛かつ陰惨な事態しか招かないのではないかと思いますが、ゲームをプレイしてゆく上では、このように「落とし前がついていない」モヤモヤした状態というのは、ものすごく強力なモチベーションとして機能するものだということを、身に染みて感じさせられました!

―グラフィックや世界観、ストーリー体験をより深いものにするゲームシステムなどについていかがでしたか?

さすがノーティードッグ作品というか、「アンチャーテッド」シリーズでも証明済みの、実写と見まごうばかりに細やかで重みのあるドラマパートの演技・演出と、そこからほとんどシームレスにゲームパートへとクロスフェードしてゆく流れのナチュラルさは、いよいよ完成の域に達しつつあるように見えます。
また、僕は本シリーズ、やはり「その場に漂う空気感」表現(例えば胞子が舞っているかどうかで状況の危険度が文字通り“肌で感じられる”演出など)こそが最大のキモだと考えているのですが、その意味で『The Last of Us Part II』の「環境」描写は、微妙な温度や手触りの変化まで伝わってくるほどに、さらに段違いで精度が上がっていて、プレイへの没入度をいっそう高めていると感じました。
明るい屋外から室内に急に入ったときなどに、一瞬視界が暗くなる感じを(逆パターン含め)再現しているのにも驚きました。このようにカメラを通したような(我々が感じる“リアルな”)視覚の再現、言わば光学的演出みたいなものは、例えばレンズの汚れや曇りが画面の一部に見えたりとか、全編で堪能することができますよね。
もちろん、そうした精緻な描き込みの積み重ねがあってこそ、アメリカ無人地帯ぶらり探索も、本当にそこを旅しているような気分で、楽しい!

―この作品を一言でいうと?

前作はPlayStation 3の最高傑作と言われていますが、本作も同様に、PlayStation 4というハードのひとつの到達点を示す作品として歴史的に位置づけられてゆくのは間違いないのではないでしょうか。

―これから遊ぶみなさんへメッセージをお願いします。

前作をプレイしたことがある人には、その高まりきった期待のハードル、余裕で超えてくるから!と言っておきたい。
前作未プレイの方には、ゲームというものが今や、新たなエンターテインメントの在り方を切り拓く時代に突入しつつあるのだということを、あらゆる意味で驚嘆すべきそのクオリティと共に、じっくりと実感していただきたいと思います。

©2020 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog, LLC.

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