過去からの贈り物
生まれた時から、ノラ族より異端児として拒絶されてきたアーロイは母の腕のぬくもりや、仲間の助けを知らずに育った。幼いアーロイにとって唯一の家族は、同じ異端者で、厳しいが気高い狩人のロスト。彼は、ノラ族の「聖なる地」で親代わりとなり彼女を育てた。
6才になったアーロイは、ノラ族に受け入れられないことに傷つき無我夢中で走る中、古の地下施設のような遺跡に落ちてしまう。ノラ族の教えでは立ち入ることが禁じられた遺跡の中で、アーロイは「フォーカス」を見つける。それは古の技術を操作し、古のデータを閲覧したり、機械獣の弱点を解析したりできる拡張現実装置だった。
フォーカスを持ち帰り、日常的に使用するようになったアーロイは、ロストの指導のもと、過酷な環境を生き抜き恐ろしい機械獣を狩る方法を学ぶ。しかし、アーロイが一番知りたいことは、たとえロストでも教えることはできなかった。自分の親はいったい誰なのか、なぜ自分は異端児となったのか――。