Konami Digital Entertainment

みなさん、こんにちわ。小島です。すごい人数ですが、今日はタイトルの発表はありません。
日本のクリエーターの最後ということで、ちょっとだけ未来を見たというか、そういう話をさせていただきたいと思います。
まずは最初に、NGP実機上での実験映像をご覧下さい。


いかがでしたでしょうか? この映像はPS3®で制作いたしました「メタルギアソリッド4』のモデルデータと環境をそのまま機械的にNGPの方に持ってきてリアルタイムに再生した実機の映像になります。
秒間20フレームぐらい若干処理落ちしておりますけれども、そのままのデータです。NGP用にリダクションや最適化をすれば、ほぼPS3®クオリティの映像、ゲームが作れるというような証明になったと思います。
ここで、僕が言いたいのは「次世代の携帯機ゲームはPS3®と同じだ」とか、「そういった携帯機にメタルギアソリッド4を移植する」とそんなことではありません。
昨年、PSP用にメタルギアソリッドのピースウォーカーというのを発売致しました。その時に、「近い将来、クラウドコンピューティングの世界が来ると思う」と申し上げました。
家でも、外出先でも、あるいは移動していても、あらゆる状況で一緒に継続して、ゲームができるようになる。そういう時代が来ると思います。そういう時代を見越して、例えばメタルギアソリッドを携帯したり、あるいはその続きを家でやった場合に、どうなるのかというのを実験したのが、昨年発売した「ピースウォーカー」ということになります。

勘のいい方は、もうおわかりかと思いますが、僕が言いたいのは、 このNGPの誕生で、その疑似クラウド的な新しいゲーム世界が可能になるだろうということなのです。そこに僕は注目しています。
ところでゲームユーザーの夢とは何でしょうか?
「よりリアルな世界に没入する事でしょうか?」
あるいは「ゲームを携帯していつでもどこでも遊ぶことでしょうか?」
もしくは「オンラインで繋いで世界中の人たちとコミュニケーションすることでしょうか?」
もしくは、先ほどもありましたけれども「カメラと位置情報を使って、現実と仮想空間を融合することでしょうか?」
これらのたくさんのゲームユーザーの夢というのをいままで我々とハードメーカーさんとで、ひとつひとつを実現していったのですけども、実は、まだ実現されていない僕の中の夢がありまして、今回はそれを実現したいと思っています。 それは据え置き型用に開発された最先端のソフトを、携帯機でも持ち運べて、プラットフォームを越えて、同じゲームを行き来して遊ぶ、そういったものを僕は何とかこれで実現したいと思っています。

つまりリビングに居るときは、PS3®と大画面テレビ、大音響システムを使って遊びます。臨場感のあるゲームをやります。 外に出るときはそれをNGPに入れて、携帯して色々なところで、旅先で遊びます。 そしてまた家に帰ってくると、その続きをPSと大画面と音響システムで遊ぶというようなイメージです。
要は携帯機と据え置き機の間を越えて同じゲームを遊べる、というようなものです。 そういった夢がもうじき叶うかなということになります。いま僕は、その夢のプロジェクトの準備をしているところです。今日はまだ実際にそれをお見せすることはできませんけれども、できればE3ぐらいに皆様にそれをご紹介できればと思っております。
本日はどうもありがとうございました。

(平井)
小島監督がおっしゃるとおり、NGPによってPlayStationプラットフォームのユーザーは、ゲームプレイのスタイルも進化させ、いつでもどこでも究極のエンタテインメント体験を可能とします。
小島監督がこれからどのような形でそれを実現していただけるのか?「夢のプロジェクト」に期待して、私も一人のユーザーとして次の情報を楽しみに待ちつつ、PlayStationのプラットフォームホルダーとして我々SCEも全力でサポートさせていただきたいと思います。
小島監督、どうもありがとうございました。